
| 刊行にあたって |
| 今回、『多摩歴史百景』を刊行することになりました。この『多摩歴史百景』は帝人グループの帝人ファーマ鰍フ子会社である帝三製薬梶i東京都立川市)のインターネットホームページの『ふれ愛スクエア』に掲載された『立川周辺のスポット・歴史紹介』を小冊子にまとめ直したものです。このホームページでは、著者の前作『日野周辺歴史散歩』を継続する形で、立川市の周辺の歴史スポットの紹介記事にメインの写真1枚とサブの写真2枚を加えて一つのスポットとして紹介していました。文字通り立川周辺の多摩地区を中心に実際に現地を訪れて、現物を観てから歴史的な考察や地域の文化についてを書き綴りました。この度、そのスポットが百に到達したのを機に『多摩歴史百景』として刊行しました。 多摩の地図を読み込み、スポットを選択して現地に行き、取材をしましたので立川周辺に多く、立川周辺となるに従って疎になっていますが、三多摩の全容をつかむ上での重要なスポットは逃さなかったつもりです。時代的にみると、奈良時代に全国を布教行脚した行基から始まり、平安時代の平将門、源頼義・義家、鎌倉時代の平山季重、 室町時代の北条氏照などが三多摩を舞台に活躍をしています。私自身は『日野周辺歴史散歩』でも取り上げた日野の平山季重が晩年に武蔵五日市(あきる野市)の秋川流域を開拓・支配した経緯や北条氏照が奥多摩の三田氏と戦って滅ぼして八王子城に居城を構え、滅んでいった過程に大変興味を持って歩きまわりました。いずれも江戸時代前で、江戸時代に入って玉川上水の開削があって始めて江戸の新田開発や都市整備が始まりましたが、開発に従事したのは三多摩の人たちでした。国分寺の戸倉などが典型的な例です。そのころは三鷹辺りまでは将軍家の鷹場でした。また、奥多摩の木材や石灰は五日市街道を通って運ばれて江戸の発展に大きく寄与しています。『多摩の歴史は江戸より古い』のです。『多摩歴史百景』は、いわば、『元気の出る多摩の歴史』ともなっています。 『多摩歴史百景』には巻尾に年表と登場した人物の紹介を掲載していますので全体像を把握するために参照していただければ幸です。また、『ふれ愛スクエア』では『立川周辺のスポット・歴史紹介』に併せて『マイ・スナップ』で現代の日常風景を紹介しています。過去があり、現代を通って末来に向かう一里塚と思っていますので併せてご愛読ください。 「立川周辺のスポット・歴史紹介」 http://www.teysan.co.jp/sq/square.html 「マイ・スナップ」 http://www.teysan.co.jp/cgi-bin/my_snap.cgi 田中 利男 |